花と緑を愛で歩く

花や緑についての記憶は多くない。
幼い頃に住んでいた社宅の庭に桜の木があった。
花そのものよりしかし、びっしり湧いた毛虫の記憶の方が強い。
ハンカチ落としに興じた芝生の、幼い尻に潰された草の匂い。
ひんやりした感触とともに、これは今も鮮明に思い出される。

高校では、校門までの坂道に桜並木が続いていた。
きまって入学式前後に雨が降り、それで多くの花が散っていたような気だけがする。
成人して後、5月の信州旅行から戻ると、新緑はどうだったかと訊かれた。
新緑? なんんだそれは。そんなものを見にいったのではないのだがと返答に詰まった。

ずっとそんなものだった。花や緑についての記憶は。
つまり、ほとんど関心を持っていなかった。興味の対象外だったのだ。
それが徐々に変わってきたのは、やはりカメラとマダムのおかげである。
花と緑が大好きだ。今や花壇の中心で叫んでしまいかねない勢いだ。

というわけで、チューリップを見に行った。
以前は毎年のように横浜公園まででかけていたが、今、横浜はちょっと怖い。
なので、近場で平塚の花菜ガーデン。
入場する前からもうステキ。

続けて藤は小田原。城址公園。御感の藤。
小田原なんぞ一度行って城さえ見ておけば十分だという人もいるが、ぼくはもう何度でも行ってしまう。老後はここに住むのもいいなとさえ思う。
と、先に言い出したのはマダムだが。

いや、ほんに小田原はよいところ。のんびりしてるし、文化もある。
新たにできた商業施設、ミナカもちょっと楽しい。今回、昼食はそこで。
早川漁港まで行かずとも、ここで間に合ってしまいそうな気も。
ちがいは猫がいるかいないかだ。

と、ここまでは4月の話。
次はバラを見に行こう。
花も緑も、空まで素敵な5月である。

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