思い出」カテゴリーアーカイブ

悼むふりして自分を語る

寝床に入って眠りにつくまで、あるいは入浴時のしばし、そんな本当にひとりだけの時間に、コロナワクチン接種後に急死した友人、サト坊のことを今も思い続けている。 初めて彼の家を訪れたのは中2の時。ラジオの深夜放送宛てのハガキが … 続きを読む

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盛り上がってるけどワシはそろそろ

同じクラスになったこともなければ部活もちがっていたのに、彼とはすっかり仲よくなっていた。彼は誰よりも気のきいたことが言え、誰よりもきらきらしていた。 同じ高校に進むつもりが、ぼくだけが合格して彼は落ちた。彼の母親は泣いて … 続きを読む

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薔薇の薫りが苦しくて

近年、お出かけといえば花を見に行ってばかりいるような気がする。 長らくの雨続き、ようやく青空に恵まれたその日は平日ながらたいへんな人出であった。好天なら分散していたであろう人たちが、たまの晴れ間にどっと押し寄せたのだ。 … 続きを読む

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花と緑を愛で歩く

花や緑についての記憶は多くない。 幼い頃に住んでいた社宅の庭に桜の木があった。 花そのものよりしかし、びっしり湧いた毛虫の記憶の方が強い。 ハンカチ落としに興じた芝生の、幼い尻に潰された草の匂い。 ひんやりした感触ととも … 続きを読む

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夏の記憶

最も記憶に残っている夏は、15歳、高校1年の時である。 その夏休み、ぼくらラグビー部は1年生たった3人で練習を続けていた。 12人いた3年生が抜けた後、あまりの部員の少なさに嫌気がさしたのだろう、 4人の2年生は練習に出 … 続きを読む

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アタマやわらか?

もう四半世紀も前の話になってしまう。 インターネットならぬパソコン通信と呼ばれる、 文字だけの世界の片隅でぼくは夜ごと遊んでいた。 ニフティサーブの音楽フォーラムというところ。 親しく会話を交わすようになった中のひとりに … 続きを読む

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